2015年2月16日月曜日

フィラデルフィア

せっかくの3連休ということで、2月15日・16日とフィラデルフィアへ行ってきました。一泊二日なので、別に3連休でなくともよかった気がしないこともないですけど。

目的は、フィラデルフィア美術館で開催される狩野派の展示です。単なる展示だけでなく、SHARPが開発した8Kテレビも展示され、狩野派の画を映すと聞きました。ソニーが最近4KをPRしている中、8Kがどれほどのものか気になります。

この展示、一般公開は16日からなので、15日から入り、16日観てサクッと帰るという日程にしました。DCからフィラデルフィアまで車で行くと、何カ所か有料道路区間を通ります。現金で払うこともできますが、せっかくなのでE-ZPASSを導入してみました。
E-ZPASSというのは東海岸の何州かで共通している、日本でいうところのETCみたいなものです。というわけで、E-ZPASSのインストールの仕方、利用料金も合わせて書いてみます。

○E-ZPASSのインストール
色々な州のウェブサイトから申し込めますが、僕は維持費のかからないバージニアのものにしました。各州が発行していますが、ものは同じなので、気に入った州のものを選べばいいと思います(たぶん)。DCは発行していないので、どのみちメリーランドかバージニアを選ばないといけません。

3営業日ぐらいでものが届きます。フロントガラスのバックミラーのちょっと上ぐらい、車内側に両面テープで貼り付けます。僕の乗っている車は、この部分になんか少し凹凸のある日よけ?みたいなものがありますが、ここを避けると正しく認識される部分を外れてしまうので、まぁいいやと貼り付けました。落ちてこない程度にはしっかりついていそうです。

で、ドキドキしながらゲートを通過します。ゲートの出口あたりにある電光掲示板に"PAID"と出たのでうまく作動しています。

まだ全部がアップデートされているわけではないですが、John F Kennedy Memorial Highwayは$8でした。今後アップデートされたら追記します。ボルチモアのトンネルとか、フィラデルフィアとニュージャージーを結ぶ橋とか、何カ所か通ったので。

初めて訪れたフィラデルフィア。生憎この週末は極寒で、気温は常に氷点下でした。外に出ると凍えます。
それでも夜景が撮りたくなり、道に迷いつつも信号待ちの合間にシャッターを聞いたり、それなりによさげなスポットを見つけました。




レンズは何を持っていくか悩みましたが、どうせスナップ写真ぐらいのつもりだったので、35mm1本でした。本体はα77なので、50mmちょいの焦点距離です。
この35mm、明るさが1.8なので、1枚目と2枚目の写真ぐらいなら手持ちで撮れます。

SONY 単焦点広角レンズ DT 35mm F1.8 SAM APS-C対応

値段もAmazonなら16,000円と、持っていて絶対に損はないレンズです。

3枚目は、川沿いのフェンスに引っかけて取りました。橋と対岸の高層ビルのライトアップがなかなかよい感じで、DCにはない眺めですね。

翌日、狩野派の展示を無事見ることができました。


僕は正直なところ、画に関しては全くわからないのですが、日本の画だと何となくいいなぁとか思えます。西洋画は全く響かないのですけど。
外国人のお客さんもそれなりに入っていて、なんだか安心しました。
この画を見ていた思ったのですが、何もない空間というのが特徴的ですね。それは雲であったり、よくわからない空間であったり。この独特の「間」は、日本の映画にも通ずるものがあるのではと思い増しt。以前、北野武の映画を観ていたときに、台詞も音楽もない場面がそれなりに登場するんだけど、でも見ていて「あれれ?」というような変な焦り的なものはなく、「そうだよね」という不思議な納得感があったのでした。そういう「間」とか「空間」というものが、果たして外国人にわかるのだろうかとふと気になりました。

今回、できるだけ安上がりにするためにモーテルに泊まったのですが、これが大失敗。モーテルって、各部屋がずらっと横に並んでいて、外からそのまま入れる構造になっています。通常のホテルのような、内廊下がないのです。そういう構造で、今回みたいに超寒い日に泊まるとどうなるか。へが極寒になります。おまけにブランケットがない。夜中何度も目が覚めました。幸い、部屋のシャワーが熱湯が出たので、加湿もかねて夜目が覚めるたびにしばらく熱湯シャワーを前回にして部屋を暖めて、そのすきに寝ます。最後はダウンジャケットかぶっていました(これが大正解)。いやー、ほんと寒かった。死なないかもしれませんが、風邪を引く可能性は十分にありました。

夜中とか、たぶん-10度以下になっていたと思います。そんな中、車を外に止めておいて、朝エンジンをかけると、
・室内が極寒
・ハンドルが冷たくて握れない
・バッテリーが弱ってエンジンがかかりにくくなる
・タイヤの空気が収縮するため、タイヤの空気圧が激下がる
・エンジンがやたらと高回転になる
といった体験ができます。そしてガソリンスタンドでは、ノズルが冷え切っていて、うっかり触ると一瞬にして手が凍えて痛い。感覚が全くなくなり、危うく凍傷になるところでした。

こんな極寒なのでフィラデルフィア観光はほとんどしていません。というかできません。マップを見ると自由の鐘だとか、市庁舎だとかいろいろあるのですが、何せ外を歩くと寒すぎて頭痛がするし、ブーツを履いていても足の指先が寒さで痺れてきます。
ですので今回は美術館しか行っていません。
でもこの美術館、いいですね。アジアのコーナーに行ったら、なんと日本の茶室が再現されているのです。どこからか持ってきたようで、手水とかまであるのです。これにはさすがに驚きました。以前、NYのメトロポリタン美術館に行ったとき、ルネサンス期のある部屋がそのまま再現されていて、驚いたことがありましたが、これはそのさらに上を行く感じです。

あ、あと寒い中頑張ってロッキー像見てきました。一緒に写真も撮ってきました。
美術館に来るまで行くときのポイントとして、裏側に回ると屋内駐車場があります。美術館に行けば、最初の4時間まで$12です。美術館の受付で処理をしてもらう必要があり、これをしないと$32もします。でもロッキー像は正面なので、もしこっちから入ると、ロッキー像まで美術館の本館を抜け、ロッキーステップを下りないといけません。車まで戻るにはまたその逆をしないといけないので、今回みたいに寒いと大変です。

せっかくフィラデルフィアまで来たので、ここにしかないものを食べようといったところはこの2軒。
Philly Style Pizza and Grill
2010 N Broad St Philadelphia, PA 19121
Philly Styleのピザということで、Philly steakが乗っています。


これでSmallですからね、半分食べるのが精一杯です。しかもそんなにうまくないという。Googleの評価だとかなり高かったのですが、好みが違うのか、注文したものがいまいちだったのか。

もう1軒はブランチということで
Sabrina's Cafe & Spencer's Too 
1804 Callowhill St Philadelphia, PA 19130
ここも評価がたかったのですが、そんなに感動するほどでもないような。所詮はダイナーだし、大味なんですよね。


というわけで、何となく半端感のあるフィラデルフィア観光でした。
狩野派展のようなものでも無い限り、わざわざフィラデルフィアには行かないよなぁ。

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