2014年2月23日日曜日

湯島の梅

よくお邪魔しているブログに湯島天神の梅が咲き始めたというポストがあったので、早速行ってきました。




スマホでここまで背景がぼける写真が撮れるのはすごい。でもさすがに一眼レフと比べると発色に段違いの差がありますね。ボケの綺麗さにも。

ほぼ満開になっている木もあればまだちらほらという木もありました。




ピンクや黄色の梅も綺麗ですが、どことなく儚げな感じが漂う白い梅が好きですね、僕は。桜にも通じるような、そんな淡い感じが。今回は35mmと70-300mmの2本を持っていきました。昨年鎌倉に行ったときは自分と梅の距離が遠く、ズームで正解だったのですが今回はコンパクトな境内にまとまっているから35mmかなーと思っていましたが、以外にここでも梅との距離が遠く、ほぼズーム1本でした。それにズームだとある程度絞っても背景がぼけてくれるので便利です。



湯島天神と言えば合格祈願ですね。この時期、というかもうピークは過ぎたのでしょうか、絵馬が所狭しとかかっています。千羽鶴も。グラデーションが綺麗ですね。こうした祈りの現れはなんだか好きです。宗教画にも通ずるといったら大げさでしょうか。人々の「救われたい」という願いが表出し、結晶化したものが宗教画であり、千羽鶴であり、絵馬かなぁと。


境内に茶席が設けられ、野点(のだて)が行われていました。研修で茶道を少しだけ知った身としては、以前よりも興味を持つようになりました。たぶんこういう席は誰でも参加できるので作法をうるさく言われることはないと思いますが。

そういえば、ワシントンからの帰りの飛行機で「利休にたずねよ」という映画を見ました。茶道の創始者である千利休が主人公で、彼が秀吉に切腹を命じられるその日に、過去を振り返り、美の飽くなき追求と若き日の恋をたどるというストーリーです。真偽のほどは不明で、人によっては強い拒否感を示すかもしれませんが、僕は好きですね。そんなの嘘だとか言う人がいるかもしれませんが、フィクションだと思えばいいですし、国籍期は問題にならないと思います。じゃぁ欧米から来た人だったらどうだったんだ、という話です。また、研究によって明らかと「されている」事項と照らし合わせてその真偽を質しているサイトもあるやに聞いていますが、映画という娯楽作品である以上、その行為にどんな意味があるのか疑問です。別に槿が好きだったとしてもいいじゃないですか。

とはいえ、一つだけ気になったのはとらわれている姫(?)に唐辛子を供するところ。一般的には唐辛子は秀吉の朝鮮出兵でもたらされたというのが通説なので、これはいくらフィクションと言えどもう少し考証をした方がよかったのでは。朝鮮=唐辛子、という安易なステレオタイプが残念に感じました。

と書いていて、自分が知っていることに関しては「間違っている」と言い、自分が知らないことに関しては「娯楽作品なんだから寛容に」という僕の姿勢は潔くないですね。

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