2016年1月18日月曜日

モロッコ旅行13~サハラツアーその3~

元旦。

6時半ぐらいに起き出して、そこそこ高い砂丘に上って初日の出を拝みます。あまり高いところへ上ってしまうと砂丘と初日の出のコラボレーションが見られなさそうだったので、あえて低めのところへ。今まで気づきませんでしたが、地平線から昇る太陽は、じわっと出てきますね。



たくさん写真を撮って、「2016 元旦」と砂丘に書いて写真を撮って、満足したら朝ご飯。昨日の夜仲良くなったスペイン人の女の子は今日もフレンドリーでした。最後にほっぺにチュッチュッとしてお別れです。

帰りは来たときとは全然違う方角へ。西へずんずん走ります。Google マップで見るとホントに砂漠の中を進んでいっているのがわかります。帰りも3台で進みます。途中、昔湖だったところで小休止。IRIKIという湖だったとのことですが、もうすっかり水が日があってしまっていて、言われてもここが湖だったなんて全く信じられません。砂漠化の影響なのか、それとももっと大きく長いサイクルでの乾燥化なのかはわかりません。


途中から僕の乗った車だけちょっと違う方向へ走ります。道間違えてるんじゃ???という考えがちらちらっと頭をよぎりますが、どうやらある意味特別な道を選んだようです。あまり山道ではなく、かつ若干のショートカットになるそうです。結果としてこの道選んでくれて大正解でした。辺境感満載の荒れ地を進み、途中ベドウィンの家を横切り、緑がなかったら漫画版「風の谷のナウシカ」でナウシカが蟲使いを連れてシュワの墓所へ向かったセラミックの砂漠みたいなところがあったり、大地が風化してテーブルマウンテンのような形をしたところを横目に見ながら進んだりと、最高の景観を堪能できました。





途中、国境でもないけどボーダーコントロールがあり、パスポートチェックを受けました。アルジェリアとの国境からだいたい25~30kmぐらいのところだったようで、こうしたコントロールはいくつかあるのかもしれません。ここでごちそうになった紅茶が甘くてとてもおいしかったです。

この2泊3日のツアーでは、50代のスペイン人の女性と一緒でした。気さくで親切な人だったので、道中非常に快適で、しかもフランス語が多少できたので、英語の苦手なドライバーさんとのコミュニケーションはこの人がしてくくれたのでとても助かりました。道中特に会話がなくてもあまり気にしなくてもよかったのもよかったです。すっかり気に入られたようで、今度スペインに来るときには絶対連絡してくれ、連絡しないと怒るとまで言われちゃいました。ありがたいことです。

今回のサハラツアーはSahara Serviceというところへ申し込みましたと書きました。ツアーを終えて、ここにしてよかったと思いました。そもそもErg Chegagaへ行くツアー自体が少なく、それに伴って結構高額です。うまく人数を集められるようなツアーがあればいいのですが、そうじゃないとこっちに来る前に照会していたツアーが750ユーロ~だったことを踏まえれば、今回の255ユーロというのはかなりお得であるとともに、セーブできたのがよかったです。結局のところ、参加が1人だったとしてもサハラへの移動やキャンプへの宿泊はグループになるので、750ユーロというのは高すぎますね。また、日程も4日から3日へと短縮しましたが、3日あれば十分です。長ければ長いなりの内容があるのでしょうが、それなりの不便や不快な部分もあるでしょうし。

マラケシュ最終日にも泊まったRiad ラクダールはホントにいいところでした。既に書いたとおり、建物は結構年季が入っていますが、メンテナンスが行き届いていて、快適に滞在できます。3部屋ほど中を見てみましたが、どの部屋もデザインが異なってるものの、いずれもセンス良くまとめられています。宿全体の内装も非常にセンスいいです。朝ご飯の時に一緒になったスイス人が言っていましたが、ここのオーナーは旅行客がほしいと思っていることがわかっています。

また、宿のスタッフもみんな親切です。英語が話せる人はいませんが、コミュニケーションをとろうとしてくれますし、こっちのリクエストがうまく伝えられていなくても、なんとか応えてくれようとしてくれまし(それに甘えたらいかんとは思いますが。)

当然どの部屋にもシャワーがあり、部屋によってはバスタブがあります(ただしお湯を張る習慣がないためか、栓はありません(笑))。エアコンもついています。モロッコの冬は、夜は案外冷えるので、人によっては寒さを感じるかもしれません。Riadはその構造から、寒くならざるを得るのかと思うのでなおさら。ブランケットが各部屋にあるので、これを使えば寝る際には全く問題ありません。


また、ハマムがついているので、折角モロッコにきたのだからハマムを体験したいけれどもどこに行けばいいのかわからない、という人にも安心です。20ユーロなので、モロッコ価格からすると観光客向けの値段ですが、設備もかなり綺麗で衛生的なので、ハマムを体験したい!という人にはぴったりかと。参考までに、ラバトで地元の人に教えてもらった、本当にローカル向けのハマムは、衛生的にかなりきついものがありました。。。。体を洗ってくれて、アカスリもあります。というか、このアカスリのために利用するみたいなものです。因みに僕はここに計4泊したのですが、2回利用しました。

あらかじめオーナーに伝えておけば晩ご飯も宿で食べられます。宿の人手作りで、160DH/人です。街角の食堂で食べるよりは当然高めですが、味ははずしませんし、衛生面でも安心です。品数も、前菜3品、メインのタジン、デザート、1.5リットルのミネラルウォーター、パンがついているので、トータルで考えればお得感がかなりあります。

ロケーションも最高で、メディナに近い一方でタクシーが入ってこられる道に面しているので、マラケシュに電車で到着しても飛行機で到着しても、タクシーで宿の目の前まで来られます。また、メディナの縁にあり、かつ行動の中心になると言ってもよいフナ広場まで歩いて10分もかからないので、スークでの買い物やフナ広場での屋台巡りにも適しています。夜も人通りの多い道だけを通って帰ってこられるので、安全だと思います。

サハラなどの現地ツアーもアレンジしてくれるようです。僕は利用しませんでしたが、ワルザサード方面のサハラツアーやそのほかの都市へのツアーもあります。

別にマージンをもらっているわけではありませんが、日本からマラケシュのホテル、それもRiadを探そうとするとなかなか情報がない中、しかもメディナ付近となるとなかなか見つからないということを考えると、このRiadを選んではずさないと思います。メディナに行ってみるとわかりますが、メディナの中にもRiadはたくさんあります。でも初めてマラケシュに着いて、いざ目的のRiadにたどり着くのは正直至難の業だと思います。また、メディナの中の建物は設備的にも傷んでいるのではと思います。修繕しようにも機材・資材を運び込むのは難しそうです。こうしたことを踏まえると、メディナに近いけどメディナの外にあり、快適に滞在できるRiadというのはそうそうはないのではないかと思います。

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