2014年10月10日金曜日

最近気になっていること

最近よく目にする・耳にするのはエボラ出血熱とISIS(ISIL)です。このISISについて疑問に思っていることがあります。


ニュースから得た情報だけですが、彼らはこれまでのテロリスト集団と異なっているなと思います。国家を名乗っていること、潤沢な資金源があること、かなりしっかりした軍備があること、外国人、それも欧米系の人たちが加わっていることです。国家を名乗っていることから徴税も行っているとのことです。

これまで色々なテロ組織がありましたが、ISISは彼らの轍を踏まえているような気がします。
このご時世、テロの的はだいたいにして米国です。米国と対峙しようとするとき最も大きく立ちはだかるのはなんといっても軍備の差。当然国家ではないのでISISとて匹敵することは無理でしょう。それでもハンヴィーを持っていたりするあたり、それなりの軍備があるのではと思います。

活動を続けるためには資金が要ります。これまでのテロ組織だとマネーロンダリングやどっかからの寄付的なものが資金源だったと思います。他方、ISISの場合これらに加えて彼らの支配下にある地域から徴税しているといいます。そうするとどうなるか。いくら諸外国が経済制裁を行ったとしても、彼らへのダメージは少ないわけです。兵糧攻めが効かない。

また、欧米系を初めとした外国人がISISに加わっています。それも千人単位で。今後、米国を初めとして軍事作戦が進んでいくと、ひょっとしたら米国軍が米国人を相手にしなければいけない、つまり同胞同士で殺し合わなければいけない局面が出てくると思うのです。そうしたときに、オバマ大統領は「敵」を殺せと命ずることができるのか。ISISに加わっている方はそんなことは気にしません。では米国は、ISISに荷担する者達は米国人ではないと言えるのか。答えはノーです。なぜなら米国はISISを国家と認めていません。故にISISに与しようとも、米国人は米国人です。大統領が殺せと命じたとしても、米軍が行動できるのか?戦線で、同胞と相まみえた時にどういう理屈で戦うのか?明らかに米軍に不利です。そして攻撃に加わっている国が増えるにつれ、彼らにも同じことが言えるのではないでしょうか?

さらにエボラも彼らに利用される可能性が十分にあります。現にアフリカ以外の地域でも感染者は発生しはじめ、米国では死者も出ました。短期間の潜伏期間があること、体液感染すること、有効な治療法がないこと、致死率が極めて高いことからテロに使われるのではという気がします。

そういう意味で、ISISはかなりエポックメイキングな存在になるのでは、と見ています。

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