2015年1月3日土曜日

ベネズエラ1-注意事項編-

冬休みを利用してベネズエラのギアナ高地、エンジェルフォールへ行ってきました。
その記録を、と思ったのですが、その前にベネズエラという国について、これから行こうと思っている人たちのために、自分の経験を共有する意味で事前変として1ポスト作ります。文字ばかりですがご容赦ください。




この国はほんと想像をかなり超える国でした。
結構辛辣に、率直に書いてたりするので、関係者がいて気を悪くされるかもしれませんがご容赦ください。

■総論
総じて言えば、この国はクソ。もう2度と行かないと思います。頼まれても。
確かにいい人はいます。旅行の後半とか、すごく助けられました。でも、前半があまりにもひどかった。いい人を打ち消してあまりあるほどのカスが多い国だと思いました。
基本的に人を信用したらダメです。人としてもそうだし、仕事がいい加減すぎ(詳細は後述)。この国がよくなることは、この先少なくとも30年はないのでは。破綻国家ってこんな感じなのかも。

■為替レートについて
ご存じかと思いますが、2つあります。固定相場制の公定レート。これは$1=6.35Bsfです。他方、闇レートが公然と存在し、物価はこちらと連動しています。かなり変動が激しく、僕が色々調べていたベースになっていたのが2014年10月ぐらいで、その時が$1=60~70Bsf。この感覚で現地入りしたら、なんと2ヶ月ほどで通貨価値が対ドルで半分以下になるという、想像を超えた展開でした。2014年12月下旬の実勢は$1=160~170Bsfのようでした。

■実勢レートについて
国内で取引されているレートはこのサイトで確認できるようです。実際に両替するときはここから多少割り引いた金額に華なりますが、相場観を把握するには十分です。
http://www.dollarparalelovenezuela.com/
このサイトの左下にあるグラフを見るとわかるとおり、かなりのスピードでレートが切り下がっていっています。
ベネズエラ国内に入ってしまうとこのサイトはブロックされて見えないので、このアプリが役に立ちます。
Dollor Today

このあたりで実勢レートのレベル感を押さえておけば、多少の増減は許容範囲内です。国政さんに到着すればうさんくさい空港職員その他がわらわらと両替にやってきますので、適当にあしらいつつ、ふっかけつつ、いいレートで交換すればよいかと思います。

■国内線での移動について
セキュリティチェックで僕はデジカメを盗まれました。
X線検査で荷物、ジャケットをすべて台の上に出しますが、金属探知機を通るタイミングと荷物がX線検査機を通るタイミングとが違うその隙を狙って盗みを働くようです。
従い、荷物はすべて1つのカバンに、それも口がきちんと閉まるものに入れてしまうこと。スマホも含めてすべて、です。
両替でもぼったくられましたが、ここでの1件が一番腹が立ちました。心の底から○ねと。

■エンジェルフォールツアーについて
僕の場合は都市として大きかったプエルトオルダス(PZO)発着にしました。こちらの方が飛行機が大きく、バックパックを持ち込めるためです。ただ、プエルトオルダスの空港にはそんなにたくさんは旅行会社があるわけではありません。宿の人に勧められたCanaima Tourで申し込みました。基本的には2泊3日からで、1泊あたりは日によって多少変動があります。僕が参加した2014年12月26日~28日は15,000Bsf/泊で、少しだけディスカウントがありました。それ以外に、飛行機代(往復)12,000Bsf、等があり48,000Bsfでした。他にももっと安いのがあったかもしれませんが、エンジェルフォールツアーに行くことが目的でしたので、ここで手を打ちました。あと、 PZO到着が12月24日ということで、旅行会社が軒並み休みで、他に選択肢がなかったというのも理由です(ここだけは25日も開いていた)。

ちなみに、このCanaima Tourはどうやらエンジェルフォールツアーの最大手で、カナイマにかなり大きなリゾートチックなロッジ(Waku Lodge)を持っており、しかも自前の飛行機もある模様。そういう意味で、ここで申し込んでしまえばあとはベルトコンベアで流されるようにエンジェルフォールの目の前まで連れて行ってくれるので、ツアー自体は超イージーです。僕の場合、PZOにたどり着くまでがハードでした。

■持ち物編
エンジェルフォールへのツアーは、僕が参加した雨季と乾季の狭間という前提で、以下のものが必須だと思いました。
レインジャケット、アウトドアウェア:エンジェルフォールまでボートで川を遡上しますが、途中何カ所かで水しぶきを浴びます。ボートは結構なスピードなので、身体が濡れると気化熱でかなり体温が奪われます。
トレッキングシューズ:片道5時間ぐらいの全行程中、1時間強ほどトレッキングがあります。トレッキングシューズ必須です。
ドライバッグ:水しぶきで濡れるため、それなりにちゃんとした、大きめのものがあると楽且つ安心です。僕は40リットルのものを持っていきましたが、これぐらいあると十分です。
お腹壊した時用の薬:なんだかんだいって川の水が入る可能性は高いと思います。そうすると当然のごとくお腹壊すので。理想は下痢を止めるものではなく、全部出すものがいいかと。僕はガイドさんにもらったPfizerのアンプルみたいな形の薬がよかったです。

■PZO→カラカスの移動
飛行機が取れなかったのでバス。
理想はRodoviasらしいけど、残念ながらこちらもとれなかったので、Expressというもう少しグレードが落ちるバスへ。ただ、値段はRodoviasの方が安かった。
Rodovias:471Bsf
Express:520Bsf
他にもいくつか種類はある模様。PZOのバスターミナルの向かい側に、Rodovias専用のターミナルがあり、切符はここで買えます。ただし、当日券の販売しかしないので、朝一で並ぶ必要があります。こういう非効率さがいちいち腹が立ちます。建物自体は朝7時に開きますが、みんなは6時前から並んでいるようです。僕は6時20分に到着しましたが、それでも25番目でした。一人何枚か買っていくので、僕の前22番目ぐらいで売り切れました。場合によっては夕方6時からまた売り始めるみたいですけど、この日は夕方の分も売り切れでした。
売り切れたとわかった瞬間、道路挟んだ反対側のバスターミナルへダッシュ。
この時始めて知りましたが、Express(長距離?)は奥の方に乗り場があるようです。フードコートの入っている建物を抜けていく感じで、ここにチケットカウンターもあります。何店舗かあるので、色々見て選ぶ余裕があれば選べばよいかと。中にはトイレ無しだけど高いものがあるので要注意。

■バス移動での必需品について
色々な方が書いているとおり、寒いです。超寒い。馬鹿じゃない?っていうぐらい。こういうのもまた腹が立ちます。その寒さしのぎに役立ったのは、アウトドアジャケットや薄手のダウンは勿論のこと、手ぬぐいです。首に巻いてもよし、口を覆ってもよし。冷たい風が顔をなでていくのに耐えられなかったので、僕は顔を覆ったりしていました。これ1枚あると何かと便利です。あと、結構うるさいので耳栓。僕はノイキャンWalkmanで代用しました。
幸いにして途中検問はありませんでしたが、Expressが到着したのはカラカスのかなり東の方。カラカスが終点かどうか定かではなかったものの、降りましたが、どうすればいいかわからず。親切なおじさん(Rodoviasでチケット買うときに後ろにいたおじさん)が親切にも連れて行ってくれました。
バスが止まったのはここ。


おじさんに導かれるまま、以下のルートで何とか市内まで移動できました。バスターミナル挟んだ反対側に、コンビアーサ(たぶん)の乗り場があり、そこからコンビアーサ(10Bsf)に乗り地下鉄のPetareへ。petareからGato Negroへ。Gato Negroから空港バス(60Bsf)が出ており、これに乗れば無事空港まで行けます。

とりあえず、旅行記と少し混ざった感もありますが、自分の経験を踏まえた備忘録的なポストです。旅行記本文はまた別途。ベネズエラは観光資源的にはいいものを持っていますが、いかんせんクズなシステム、人が多すぎるため、僕と同じ轍を他の人が踏まないことを祈っています。これを読んで気になることがあれば遠慮無く聞いてください。

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