2014年6月8日日曜日

健康談議

先日、友人に誘われてちょっとした集まりに参加してきました。集まりといってもそんな大仰なものではなく、誰かの家に集まって、テーマについてインタラクティブに話しながら、テーマにちなんだご飯をみんなで作って食べる、というもの。今回は「健康」でした。




講師の先生はお医者さん。健康と言っても先生の専門が糖尿病ということもあり、なんで糖尿病になるのか、どうやって治療するのか、という話に始まり、食生活で気をつけた方がいいこと、糖質制限ダイエットのメカニズムなどなど非常に多岐に亘るお話しでした。特に治療法はおもしろく、糖尿病の治療にIPS細胞が有効(かもしれない)というのは興味深かったです。

IPS細胞は、どこでも取り出した細胞を処理して未分化の状態にまで戻したもののようです。糖尿病は、血糖値を下げる働きをするインシュリンが膵臓から正しく分泌されなくなることですので、正しく機能する膵臓の細胞をIPSから作って移植してやれば、本来の働きを持つ膵臓になる、というわけです。

また、糖質制限ダイエットの話もまた興味深かったです。
人間の3大栄養素は炭水化物、タンパク質、脂肪です。このうち、炭水化物は最も早く分解されて糖になり、吸収されて血液中に放出されます。で、活動のエネルギーになります。逆に言えば、即エネルギーになる炭水化物を摂取しないと、その他の栄養素からエネルギーを得ることになります。ところが、タンパク質や脂肪は摂取してもすぐには分解されないため、体に蓄積されているものから使われるようになります。これが糖質制限ダイエットの仕組みのようです。
そして今まで脳は糖しか活動のエネルギーに使えないと言われていました。従い、糖質制限ダイエットを行うと脳の働きが鈍るという指摘がありました。ところが、最近の研究で脳は実はケトン体(脂質)からも活動のエネルギーを得ることができるということもわかってきたとか。
糖質がよくない、といわれチョコが大好きな自分としては糖尿病になっていないかとても心配だったのですが、摂取している量があまり多くないこと、チョコには脂肪も含まれていることからそんなに危険ではないのでは、というのが今のところの結論です。

それ以外にも興味深いトピックスがありました。アメリカ軍は全部で5軍あるとか、その中にはコースとガード、日本で言う海上保安庁も含まれているとか、軍属の医療費はすべて国防総省が見るため、予算に占める医療費が3割にまでなっているとか、そのため最近はもっぱら予防医療にシフトし、新しいプロジェクトがスタートするとか。そして上官は隊員の健康管理をリストバンド式の機器経由で行うとか。予防医療と言ってもちゃんと寝て、運動して正しく栄養を摂る、という日本人からすれば極めてシンプルなもの。あと、食べ過ぎないということでしょうね。こっちはとにかく量が多い。
最近の研究では、ある程度の飢餓状態にあった方が長生きするとか。

戦争と技術の進歩は科学だけにとどまらず、医療もそうだとか。たとえば止血に関して言えば傷口を押さえつけるだけではダメで、より心臓に近い大きな動脈を縛らないとダメとか、輸血には出血した量の4倍必要とか。ちなみに人間の体は大きなけがをして大量に出血すると水分を体内にため込もうとするためものすごくむくむとか。なので出血と同量の輸血をしても体にため込まれるだけで循環しないため、4倍もの量を輸血するそうです。そんなに入るの?という疑問もありますが、体内に吸収されるのと落ち着けば全部排出されるので大丈夫だとか。


健康談議とは関係ないですが、友人の家にあったBOSEスピーカーの音量におどろきました。かなりコンパクトで、600g強しかないのにかなりの低音が出ます。しかもブルートゥース接続。最近洗い物や風呂に入りながら音楽聞くことが多いものの、音量不足が否めないため、聞いているのか聞いていないのかよくわかんない感じだったりします。ただソニーファンとしてはこっちの方を押さえるべきでしょう。ネットの評価もソニーの方が高いようですし。

0 件のコメント: