2016年1月20日水曜日

モロッコ旅行15~帰国編~

いよいよモロッコ最後の日。久々に出発が名残惜しい旅行だったかもしれません。


朝、ホテルからCasa Port駅まで向かいます。この駅、気づいてみると券売機がありません。



なので窓口でチケットを買いますが、何も言わないと2等車になります。でも僕が乗った10時発のものは車体に緑のラインが入った超古いものだったので、1等も2等も大して変わらなかったと思います(最初間違えて1等車両に乗ってしまっていたので)。



だいたい30~40分で空港に到着です。電車を降り、駅舎を出ようとするとそのまま空港ビルになります。空港ビルの入り口に荷物検査があります。なぜここにあるのかは不明。僕のフライトはQatar航空なので、チェックインカウンターは第1ターミナルの一番奥にあります。至って普通のチェックイン。でも乗り場は第2ターミナルという不思議。ここか、セキュリティチェックの入り口で出国カードを受け取りますので、イミグレまでに記入しておきましょう。何の説明もありませんでしたが、イミグレで提出しないといけません。モロッコの住所はホテルの名前と住所の両方を書いておいた方がいいです。僕の場合、職業について妙に細かく聞かれました。これはモロッコに入国するときもそうでした(たとえば、普通であればBusiness Personで済むところ、具体的にどんな仕事をしているのか、等聞かれました)。パスポートをチェックされる箇所がなぜかたくさんあります。最初の空港ビルに入るところ、チェックインをするところ、セキュリティチェックエリアに入るところ、イミグレ、イミグレを出たところ、です。セキュリティチェックでは靴も脱がされます。昨今のテロの影響でしょうか。

セキュリティチェックを越えると免税品店やお土産物屋さんがあります。セキュリティチェック前より充実しているので、最後の買い物はここでするのがよいと思います。値札は、お店によってユーロのみのところとDHと併記されているところとありました。

僕の乗るQatar航空は、ボーディングブリッジタイプではなく、沖合に駐機している飛行機にバスで乗り付けるタイプでした。

帰りの便は値段を最も重視したため、恐ろしく変則的なフライトです。Qatar航空なので、カサブランカの次はなんとカタールのドーハ空港です。ここまでフライトで8時間。Qatar航空は値段が安いのと、日本からアフリカ方面や南ヨーロッパ方面に向かう便が多いのか、カサブランカ→ドーハ便は日本人が割といました。同様にエミレーツも同様の航路を持っていそうですが、昔は安いイメージがありましたが既に方針を変えてプレミアム路線になってしまったのでしょうか。
そしてドーハ空港で8時間のトランジット。おまけにエコノミーからクラスアップされなかったので、プレミアムラウンジは使えませんでした。それでも航空会社のステータスで使えるラウンジでも十分でしたが。そして驚愕したのが、乗り換えようのセキュリティーレーン。夜中の12時過ぎの到着でしたが、人で溢れかえってしました。数百人ぐらい列を作っていたのではないかと思います。僕はステータスがあったのでプライオリティセキュリティチェックを受けられましたが、そうじゃなかったらと考えると痺れます。
こういうのを経験すると、ステータスは持っているに越したことはなく、お金はかかるかもしれませんが、それを上回る便益(ストレスフリー)があると思いました。

今回のモロッコ旅行、とても楽しく、よかったという記憶しか持っていないと言っても過言ではないかもしれません。こうしたきわめてポジティブな印象を持つ旅行の条件というのは何か考えてみました。

・寂しくないこと
基本一人旅が好きなので、人恋しさというのはほとんど感じませんが、それでも現地の人々や道中一緒になった人とのコミュニケーションがあると、やはり楽しいものです。今回は主に宿の主人との交流を通して感じたモロッコ人の親切さやサハラツアーで一緒になったスペイン人の女性との交流がとてもよいものでした。確かにメディナではうざい客引きや声がけはありましたが、そんなに実害があるものでもないので気になりませんでした。他に挙げれば、サハラからの帰り道、ボーダーコントロールで紅茶を振る舞ってくれた軍人さん、マラケシュからカサブランカに向かう電車で一緒になった人たち等々。

・ストレスがないこと
これはいくつかの要素に分解できて、人々がうざくないこと、ご飯がおいしいこと、スケジュール通りに物事が進むこと、ホテルが快適であること(たとえ快適でなくてもそれを上回る何かがあること)がその要素だったのかなと思います。モロッコ料理というとクスクスのイメージが強かったのですが、実際にはクスクスはそんなにメジャーではなく、タジンを使った煮込み料理がメインでした。街角の食堂に行っても、タジンはあるけどクスクスはないということがしばしばでした。

電車やバスの移動が多かったのですが、思っていた以上に時間に正確だったこともストレスにならなかったのだと思います。CTMも電車も、日本のレベルを求めたらがっかり感は大きいかもしれませんが、そういう過度な期待をしなければとても快適です。

・心が動かされること
自然や景観がとても美しかったです。とりわけサハラからの帰り道にみた、目の前にそびえる岩山や広大な荒れ地の向こうに見える不思議な形状をした岩山などなど、日本ではもちろん、アメリカでも見ることのない物だったのでなおさらでした。

こうした一つ一つを思い返す旅に、なんとも言えない去りがたい気持ちがこみ上げてきたのでした。

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